■ あらすじ:静かに姿を消した男
ある日、夫ハワードは妻と喧嘩をした。
外は雨。電車も止まり、家に戻れなくなった彼は、ふと“納屋”に身を隠す。
ただの一晩のつもりが、そのまま帰れなくなり──やがて家族は「失踪事件」として警察に通報、テレビにも映されてしまう。
■ 主演はあの“ウォルター・ホワイト”
最初は気づかなかったけど、どこか見覚えのある顔。
そう、主演は『ブレイキング・バッド』でウォルター・ホワイトを演じたブライアン・クランストン。
あのドラマでは常に眼鏡にスキンヘッドだったから、髪やヒゲを伸ばした姿では別人のよう。
でも見ているうちに、「この人の演技、やっぱりすごい」と自然に引き込まれていきました。
■ 納屋で暮らすという選択、理解できるようで…
ハワードは納屋から、こっそりと家族を“見守る”。
いや、“監視”していると言ったほうが正しいかもしれない。
やってはいけないことだとわかっているけど、
どこかで「わかる気がする自分」がいた。
ふとしたときに「もう全部から逃げてしまいたい」と思ってしまう人、きっといると思う。

全部なげだしたくなるよね~たまに
■ 家族を持ったことで見えてきた「喪失の恐怖」
家族を持つって、幸せと同時に大切なものを失うかもしれない怖さがついてくる。
何もかもなくなったらどうなるんだろう?
納屋での生活は、まるで“現代の牢獄”みたいだった。
寒くなり、雪が降り出す。断熱もない納屋で、ひげは伸び、髪はボサボサ。
でも彼はまだ、外に出られない。
“帰る”という行為があまりにも重すぎて。

うぅぅ重いぃ
■ 今の自分とも重なった
実は今、私自身も少し似た状況にいる。
仕事もなく、家のローンは残り、日々の不安は消えない。
「もう全部から解放されたらどうなるのか…」そんなことを考える瞬間もある。
この映画を観ながら、
「生きるって、なんなんだろう」
そんな問いが心の中にずっと残った。
■ 最後に
ラストは…正直「えっ、そこで終わるの!?」と感じた。
でも、もしかしたらはっきりとした“答え”なんて、この映画には最初からなかったのかもしれない。
日常に戻るということ。
戻れなくなったということ。
何かを失って、それでもまた歩いていくということ。

派手じゃないけど心に残りました
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